キャベツなどアブラナ科の野菜は非喫煙者に限り肺がんを予防する?

キャベツやブロッコリーなどアブラナ科の野菜がbody_hai_bad.png不健康な肺
がんの予防に良いという話はよく聞きます。

このたび、国立がん研究センターが
「キャベツなどアブラナ科野菜が肺がんを減らす」
と医学誌に発表したということが何かのニュース
に出ていました。

国立がん研究センターのサイトを探したところ

「アブラナ科野菜と肺がんとの関連について」と
いう報告書を見つけたので、読んでみました。

どうも、国立がん研究センターの発表は、単に
アブラナ科野菜が肺がんを減らすということでは
ないように思えるのです。

スポンサーリンク

◆国立がん研究センターの報告の要点

「アブラナ科野菜と肺がんとの関連について」を読んでみると
http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/7885.html

❖研究の目的

アブラナ科野菜は、イソチオシアネートという、DNA損傷の原因となる
発がん物質の排出を高める物質を多く含むことが知られていて、
アブラナ科野菜が肺がんリスクを低下させる可能性があると近年注目
されています。

しかし、これまでの研究はアブラナ科野菜の摂取量が少ない欧米で
行われたものが大部分でした。

また、肺がんに大きな影響を与える喫煙状況別に、アブラナ科野菜と
肺がんの関連を検討した研究は少なく、結果も一貫性がありません
でした。

そのため、アブラナ科野菜摂取量の多い日本人に関して、喫煙状況別
に、アブラナ科野菜と肺がん発症リスクの関連を調べることを目的
に研究したのだそうです。

※本当の目的は、喫煙状況とアブラナ科野菜の効き目を調査すること
だったのですね。

❖研究の方法

今回、国立がん研究センターは日本全国の10保険所管内に住む、
アブラナ科野菜摂取量の多い45~74歳の日本人82,330人
(男性38,663人、女性43,667人)を対象として、アブラナ科野菜と
肺がん発症リスクの関連を喫煙状況別に2012年まで約20年間調べ
ました。

138項目の食物摂取頻度質問票の回答を用い、8項目のアブラナ科野菜
(キャベツ、だいこん、こまつな、ブロッコリー、はくさい、チン
ゲンサイ、からしな、ふだんそう)から総アブラナ科野菜摂取量を
推定し、摂取量別にそれぞれ男女別に4つのグループに分類しました。

その後、アブラナ科野菜摂取量が一番少なかったグループを基準と
してその他のグループで肺がんの罹患リスクが何倍になるかを調べ
たということです。

※アブラナ科野菜の総量で比べているので個々の野菜については
どうなのでしょう。また食べるべきアブラナ科の野菜の総量も
わかりません。

厚生労働省で推薦している一日の野菜の摂取量は350g以上です

❖研究結果

初めから肺がんだった可能性のある調査開始3年以内に肺がんと診断
された人を除外した結果です。

追跡の結果、非喫煙者、過去喫煙者、現在喫煙者について、アブラナ
科野菜の量と肺がん罹患率の関係は
下記のグラフになりました。

258_1_thumbアブラナ科野菜と肺がん

 

 

 

 

 

 

これを見ると 男性の場合

非喫煙者と過去喫煙者は、アブラナ科野菜摂取量が一番少なかった
グループに比べて、それより多いグループはいずれも、肺がんの
リスクが下がっています。

非喫煙者の男性は、摂取量が最高の場合51%、過去喫煙者の男性
でも、やはり摂取量が最高の場合、41%肺がんのリスクがさがって
います。

しかし女性の場合は、非喫煙者であっても、アブラナ科野菜の摂取量
と肺がんリスクに有意な関連がみられませんでした。

それは、女性の場合は夫が喫煙することによる受動喫煙を考慮しな
かったからではないかと国立がん研究センターはコメントしています。

❖研究結果に関する国立がん研究センターの考察

これらの結果から、非喫煙者と過去喫煙者の男性は、アブラナ科
野菜を食べると肺がんのリスクが減ることがわかりました。

アブラナ科野菜には抗がん作用のあるイソチオシアネートの他に、
葉酸、ビタミンC、ビタミンE、カロテンなどの生理活性物質が多く
含まれることにより、これらの生理活性物質と相まってリスクが
低下すると考えられます。

●今回の研究で不足している情報

1.過去喫煙者の禁煙してからの年数が考慮できていない。
2.受動喫煙の影響を排除できなかった。
3.調理方法による影響を考慮していない。

今後、アブラナ科野菜に含まれるイソチオシアネートと
肺がんのより正確な関連を調べるためには、尿中に排出される
イソチオシアネートの代謝物を用いた検討を行うことが求められる
とコメントしています。

◆まとめ

今回のことで筆者が理解したことは、非喫煙者と過去喫煙者
は、アブラナ科野菜をある程度食べると、肺がんのリスクが
減ると思われますが、

受動喫煙者と喫煙者は、いくらアブラナ科野菜を食べても
肺がんのリスクは減らないということ。

つまり、いくらアブラナ科野菜を食べても、タバコの害には
勝てないということでした。

なお、個別のアブラナ科野菜と肺がんリスクの関連を調べたところ
キャベツの摂取量が多い男性の非喫煙者で、43%肺がんリスクが低く
なっていて、その他のアブラナ科野菜では男女ともに関連はみられ
なかったそうです。

ということはどうやらキャベツが一番効果があるということですね。

しかし、男性の非喫煙者はアブラナ科野菜8項目総合では51%
肺がんリスクが低くなっていて、キャベツ単体よりも8%低いです。

ということは、キャベツ単体よりも総合の方が何らかの作用で、
効果が高いということですね。

アメリカ国立ガン研究所のデザイナーズピラミッドでも
キャベツはがんに良い野菜の2番目に、他のアブラナ科の野菜も
ピラミッドに含まれていますからね。

アメリカ国立ガン研究所のデザイナーズピラミッド⇓⇓

migデザイナーズフーズ・ピラミッド

 

 

 

 

 

 

 

 
食べる量など、まだまだ分からないことが多いですが、アブラナ科
野菜も気を付けて摂取するようにしましょう。

何事も過ぎたるは及ばざるが如しですから、アブラナ科野菜ばかり
食べるのも良くないことが分かっています。

程々にしましょうね。

スポンサーリンク

コメントを残す

このページの先頭へ