抗がん剤の脱毛防ぐ頭部冷却法!治験実施中の日本の施設をご紹介!

最近のニュースで、
抗がん剤の副作用でおこる脱毛medical_datsumou抗がん剤による脱毛 を予防するには、

頭部を冷却することが有効 との結果がでたそうです。

(がん患者の脱毛、頭皮冷却装置で半数が頭髪維持臨床医学 | 2017.02.17 07:10)

 

米国では米食品医薬品局(FDA)が2015年12月8日に 乳がん化学療法を受ける女性の脱毛症を予防する ための頭部冷却装置(商品名DigniCap)が初めて 承認されています。

 

日本ではどうなっているのか調べてみたところ、 日本でも頭部冷却法の臨床試験(治験)を実施して 成功している施設もあることが判明しましたので、 ご紹介しようと思います。

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◆抗がん剤による脱毛を防ぐ頭部冷却法とは

❖脱毛が起る原因

頭皮の毛根を包む毛包が抗がん剤によって損傷されることにより 脱毛が起ります。 したがって脱毛を予防するためには、毛包に損傷が生じないように することです。

❖頭部を冷却すると脱毛が予防できる理由

頭部を冷却すると、頭部の血管が収縮して血流が悪くなり、毛包 への血流が減少します。

 

すると点滴で抗がん剤の血中濃度が高くなっても、毛包への損傷 が抑えられるというのです。

また、頭部での抗がん剤の活性も低下するといいます。

抗がん剤は乳房で活性化すれば良いのですからね。 頭にかぶるキャップの温度は均一に4℃前後にたもち続けられ、 気持ちよい人が多く、満足度は90%とのこと。  

◆頭部冷却法装置の種類と仕組

❖頭部冷却法装置『ディグニキャップ(DigniCap)』

現在のところ、日本で使用されている、抗がん剤の副作用による脱毛 を防ぐ医療機器は『ディグニキャップ(DigniCap)』だけのようです。

 

メーカーは、スウェーデンのディグニターナ社製 英国のパックマンクーラー社製などがあります。

この医療機器は欧州では 2002年に、米国では2015年に承認されて 多くの病院施設で使用されていますが、

 

日本では2007年に厚生労働省 から許可を得て臨床試験(治験)を実施しているところです。

まだ保険が効かないので、
一回使用代が約3000円かかります。

❖ディグニキャップの仕組み

ディグニキャップは、本体部分とチューブでつながったシリコーン製 のキャップ(帽子)から成り、冷却した液体をキャップに張り巡ら された溝に流し、患者の頭皮を冷やす仕組みになっています。

 

1台で同時に2人が使用できるようになっています。 通常は抗がん剤点滴中の1~2時間と、その前後の各30分間キャップ をかぶります。

 

かぶったまま移動したり、一時的にチューブを外してトイレに行くこと もできます。

 

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◆ディグニキャップの実施施設

1.加藤乳腺クリニック (滋賀県草津市)

院長:加藤誠。 加藤院長は「かなり控えめに見ても脱毛は半減し、かつらを使用 する人の数は装置導入前の3分の1になった」と説明されました (2009年8月)。

2.国立がん研究センター中央病院

乳腺外科木下貴之科長は、

「患者さんにとって大きな悩みとなっている乳がん手術前後の補助 化学療法で、よく使われる抗がん剤は、 4回の投与で、ほぼすべての髪が抜ける完全脱毛になってしまう。

 

そのため、自費でイギリスのメーカーから頭皮冷却装置(写真)を 2台個人輸入し、 乳がん術後に抗がん剤療法を受ける患者さんを対象 に、臨床試験の形でとり入れることにした」 のだそうです。  

 

また「この臨床試験では、決められた量の化学療法をきちんと行った 上で頭皮冷却を実施し、

 

日本人でも安全に使えるかどうか、有害事象はないか、まずは安全性 や患者の満足度を検証し、副次的な評価項目として、脱毛予防効果を 見ていきます」とのことです。

 

欧米諸国では広く使われているそうですが、民族によっては効果や 副作用が違うということなのでしょうね。

 

一刻も早く保険適用になって、多くの人を抗がん剤の脱毛から救って いただきたいものです。 2013_03_06_03ディグニキャップ 写真出典:国立がん研究センター) 国立がん研究センター中央病院で取り組んでいるウイッグもいらない 頭皮冷却法とは? 化学療法中の脱毛は防げる!? 頭皮冷却法に期待(2013年3月)  

3.発毛専門の毛髪クリニックリーブ21

スウェーデンのディグニターナ社と、抗がん剤の副作用による脱毛 を防ぐ医療機器『ディグニキャップ(DigniCap)』の日本における 独占販売代理契約を締結しました。

 

すでに3カ所程度の施設で治験中のはずです。

治験を担当する吉本賢隆・国際医療福祉大 教授

「抗がん剤の併用療法の種類によっては効果が分かっていないもの もあるが、

 

『脱毛は仕方ない』と患者に強いてきた現状が変わる日 を楽しみにしている」と話されました。

(共同通信 江頭建彦)(2009/08/25) 今のところ私が調べた限りでは、最新情報がみつからないのですが どうなっているのでしょう。  

◆まとめ

今回の調査で、脱毛への取り組みはあまり進んでいないことに驚きました。 抗がん剤治療が終われば数カ月でまた生えてくると思われている ようですが、生えてこない場合も多く、大勢の人たちが深刻に 悩んでいることもわかりました。

髪の毛が抜けるなら、抗がん剤治療を受けたくないという人もいる そうです。 そんなことにならないように、一刻も早くディグニキャップ臨床試験 の結果を出して欲しいと思います。 欧米ではだいたい50~60%の髪が残る実験が多いようですから、日本人 でもそれぐらいの効果は期待できるのではないでしょうか。 これだけでなく、他の方法の研究も進めていただきたいものですね。

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